=  上達  
  シーズンも終わりに近づくと、みんなのプレーがずいぶん野球らしくなった。

  いつものようにキャッチボールをしてウォームアップしたあと、ピッチャーとキャッチャーになって練習する。

  そのときWalter のピッチングに目が止まった。

  「Walter !速い球を投げてるねー。」

  おとなしいWalter がにこっと笑った。

  最近、お父さんとキャッチボールをしているそうだ。運動神経のいい子は上達が早い。

  我々のリーグでは週2回、練習がある。そして、試合も2回ある。期間が短いため集中して行う。

  練習時間は2時間だが、それでも十分ではない。チームで練習すると時間がかかる。さすがにキャッチボールで後ろにそらすことが少なくなったので、球拾いにかかる時間は少なくなったけれど。。。

  特にバッティングの練習は時間がかかる。一人ずつバッターボックスに立って打つ。他の子はそれぞれのポジションについて守る。バッターが上手い子だとヒットを打つので守りもできて退屈しない。でも、ぜんぜん打てない子の番になると、ボールが飛んでこないので退屈だ。

  チームの中で、自分のバットを持っている子供はほとんどいない。家で素振りをするだけでもバッティングが上手くなるのに。。。

  上手くなろうと思えば、たくさん練習しなければならない。これは明白だ。スポーツだけに限らず、学問にも芸術にも当てはまる。

  試合のとき、親は自分の子供が活躍して欲しいと願う。きっと、大半の親がそうだろう。いいプレイは練習で培われる。どうか家でも野球の相手をしてあげてください。

  それと、本人が野球を好きになることが大事。

  「好きこそ物の上手なれ」

  練習と上達と好きになることはちょうどサークルになっている。練習すれば上達するし、上達すれば好きになる、好きになればもっと練習するし、もっと上達する。。。。。

  しかし、いかんせん、1日は24時間と決まっている。宿題もあるし、他のスポーツや習い事もある。それに、友達と遊ばなければならない。野球ばかりしてられない。日本もカナダも同じだ。どれだけそのことに時間を費やすことができるか。。。
 
左から Colin、 Walter、 Grant

  我がチームの唯一の女の子であるKirsten もピッチングが上手くなってきた。球はゆるくて山ボールなのだが、けっこうストライクを投げる。この子も家でお母さんとキャッチボールをしているそうだ。

  今年から野球を始めたNavid も、ずいぶん遠くまでボールを投げられるようになった。

  「Navid 。最近めっきり上手くなってきたね。スゴイじゃない。この調子で頑張るんだよ。」

  練習で紅潮した彼のほっぺがゆるんだ。
  
  よしよし、みんな上達している。。。 
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